アイフォースでは人材を人財と記載しています。
まさに人は財産。
優秀な人財がボーダーレスに働けるようになることを目指しています。
技能実習生の中には、技能実習生でいるにはもったいないくらいの優秀な人財だったり、何かキラリと光るものを持っている人財がいます。
そういう人財は面接の時点でほかの候補者とはまったく違っていたり、入国した時点で日本語がとても上手だったり、実習しているうちにメキメキと原石が磨かれてキラリと光ったりとさまざまなケースがあります。
先日、監査で面談した実習生は入国直後にすぐに会った実習生ですが、初めて会ったときから独特の雰囲気を持っている実習生でした。
社会で働く上で、ただ優秀なだけではなく、所属する組織やチームで”扱いやすい人材”になることは、日本社会ではときに重要です。
この実習生は入国時から日本語が堪能で賢さが隠しきれない、いわゆる”頭は良いけど面倒くさい”人財、という印象でした。
実習を始める前から、東京で働きたい、田舎には行きたくない、といい、どこで仕入れてきたのかわからない知識を使って”自分は詐欺にあってる気がする”という話まで…
初対面だった実習生に私から言えることは、「そんなに田舎が嫌ならベトナムにそのまま帰りなさい」、ということでした。
日本で実習する気は十分あったのか、すぐに帰国することはなく、地方に配属され、これまでなんの問題もなく二年間を終えました。
正直、彼が本当に三年間の実習を、問題も起こさずしっかりと終えることができるのか不安でしたが、一年後に出会った彼はすっかり”(実習実施者の)会社の人”という感じで、入国当時のギラギラした感じは全くなくなっており、みんなから可愛がられる頑張り屋さんに変わっていました。
いつも丁寧に家族のようにお世話してくれる技能実習指導員の先生、親身になって相談に乗ってくれる生活指導員の先生に支えられて、やんちゃ坊主がすっかり優秀な実習生に変わっていたのです。
もちろん彼の堪能な日本語力と持ち前の優秀な頭脳をつかって、しっかりと技術を学び、一人前に作業できる姿も企業の方に可愛がってもらえている一因です。
入国当初は実習後もできるだけ長く働きたい、と言っていましたが、今ではすっかり日本語と日本文化にはまってしまい、できたら母国に帰って日本語の先生になりたい、という夢も持っています。
優秀な実習生なので、実習終了後の就職先も実は引く手数多、ですが、優秀なだけに”日本経済は不調で今後日本の会社もどうなるかわからない。ベトナムでの就職先は決まっていないけれど、ベトナムには今たくさんチャンスがあって自分が帰れば貢献できる”という意見まで聞かせてくれました。
この子本当にすごいわ、と思って面談を終えました。
ちなみにこの日は通訳なしでの面談でした。ここまで深い話ができるとは、と感無量の二時間でした。
個人的には出来るだけ多くの実習生とこんなふうに直接将来について語り合いたい、と思っています。