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文化の違い

技能実習生の来日目的は技能を習得するため、ということで、技能実習生には技能検定試験、技能評価試験が義務付けられています。

一年目終了前に基礎級ないし初級試験、三年目終了前に随時三級ないし専門級試験を受験します。

三号技能実習に移行した実習生はさらに五年目に随時二級ないし上級試験を受験します。

一年目の試験については実技、学科ともに合格をしないと二年目からの二号実習生になることはできません。

技能実習生はまさにこの試験合格のために日々実習を行うのですが、この試験がなかなか曲者で、上の級になればなるほど非常に難しく、簡単に合格することができません。

試験は実技試験と学科試験があります。実技試験に関しては実習実施者の皆様への指導をお願いしておりますが、学科試験に関してはアイフォースにて可能な限り合格へのサポートを行っています。

この学科試験対策として、アイフォースは試験前にプレテストを行いますが、この間、上級試験の学科のプレテストをした際に、国籍の違いならではの間違いを発見しました。

その日のプレテストはそう菜職種の上級試験でした。上級試験の内容は日本人にも難しいような内容の問題になりますが、日頃からよく勉強している実習生はほぼ満点でテストを終えました。

唯一間違った問題が、「作業中誤って指に怪我をしました。正しい対応を選びなさい」という問題でした。

選択肢は三つ。

①我慢して作業を続ける。

②我慢せず黙って帰る。

③すぐに上司に報告する

そう菜の知識が全くないわたしでもさすがにこれは自信を持って答えられる!と思った問題でした。しかし、この日にプレテストを受けた実習生は他の超難問(生の豚肉に含まれる菌は?等)には正解しているのになぜかここを間違えました。(彼女の答えは②)

これはまさに文化の違いだと感じた瞬間です。彼女の母国では怪我をしたらすぐ帰るそうです。()

先日のコラム(技能実習生への指導~技術のみ?礼儀作法も?~ | 公益社団法人国際人材革新機構 (iforce.or.jp))にも記載しましたが、技能実習生の指導をする際、職種に関する知識だけを伝えるのではなく、日本の文化や企業のしきたりを伝える、ということも、指導者には求められているということがわかります。

日本人的な働き方だけが必ずしも正しいわけではなく、私たちも実習生や実習生の母国の習慣や文化を参考にすべき点はたくさんありますが、せっかくきた日本で良い習慣はぜひ身につけて帰り、今後の人生に活かしてほしいと思っています。

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