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技能検定試験で見る技能実習生の成長

技能実習生は3年間の技能実習の中で、2回、技能検定試験もしくは技能評価試験を受けます。

技能実習の成果を測るために行われるもので、1年目、1号技能実習生のときに基礎級もしくは初級試験、3年目2号技能実習生2年目のときに随時3級もしくは専門級試験を受けます。

●技能検定試験:各都道府県の職業能力開発協会が実施する試験。基礎級、随時3級。

●技能評価試験:職業能力開発協会以外の各職種専門機関が実施する試験。そう菜、建設機械施工、溶接など。初級、専門級。

ちなみに、1号技能実習の際、基礎級や初級試験に落ちると2号技能実習に移行できません。なお、再試験は一回までできます。また、無事に随時3級や専門級試験に受かり、3号技能実習に移行すると、5年目に随時2級もしくは上級試験を受験します。

時々、検定試験受験は必須ですか?と質問されますが、必須です。

技能実習生はこの検定試験合格のために日本に来ているからです。

ちなみに検定試験には必ずアイフォース職員と立ち会います。

先日、入国直後からお世話している技能実習生の随時3級検定試験がありました。基礎級の検定試験の際は練習に何度も立ち会って試験合格のために一緒に勉強した実習生。その日は基礎級とは比べものにならないほど難しい随時3級でした。

しかし見事に合格!作業の手捌きも手慣れたもので、基礎級受検時には道具の使い方もあやしかったのが別人のようでした。

技能実習生は原則母国で実習と同じ技術にかんする経験が必要とされています。しかし多くの実習生は母国とは違うやり方で進める作業に戸惑いながら、一から日本での作業技術を学びます。わずか3年の間に一人前とまではいかなくても、自ら考え、作業できるようになるのは大きな成長です。

特に暑い日も寒い日も外で作業するような職種ですと、なかなか日本人の担い手も少なく、3年以上継続して勤務する日本人も減っていると言われています。そんな中、異国の地にやってきて一から修業をする実習生たち。3年たつと日本人もびっくりするくらいの技術を身に付けています。

これまで3年の技能実習が終わると帰国をする実習生がほとんどでしたが、今は3号技能実習生へ移行し、5年間の技能実習が可能となりました。また、特定技能という新しいビザも新設され、技能実習3年修了後に5年間の滞在も可能になりました。このように技能実習生が日本で継続して技術を身に付ける道は開かれています。

これから技能実習生の受け入れを検討される方もすでに受け入れている方も、3年、という枠にとらわれずぜひ長期的な視野での雇用も検討されてみてください。

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